読書ノート

牢獄の軛もわずかながら僕の首をゆるめてくれ、胸襟をひらいて話もできようし、読み甲斐のある本も読めようというものだ。

2024年11月24日 日曜日 雪のち曇り

**

ソルジェニーツィン 「煉獄のなかで」 木村浩・松永緑彌訳 タイムライフブックス 昭和44年・第二刷 (原題は『第一圏にて』、1958年頃から1967年頃までの9年がかりで完成・・米国の出版社から英語版、ついでロシア語版が出版、日本語版の本訳書は1969年刊; この小説の舞台は1949年12月末の数日間)

**

 ・・僕は読んだ哲学書からじゃなく、あちこちの牢獄できく人の身の上話から結論を出しているんだよ。・・(中略)・・

 ・・しかしどうして僕がもう一度アメリカを発見しなおす必要があるんだね? 哲学という星の上じゃすべての陸地がもうとうに発見されてしまっているのだ。古代の賢人たちの本をめくると、そこにはちゃんと僕の最新の思想がのっかっている。(同書、p48)

**

*****

*********************************

RELATED POST