小祝政明 有機栽培の基礎と実際:肥効のメカニズムと施肥設計 農文協 2005年
2015年8月7日 雨のち曇り、ときどき雨
うね間の水位の管理
ナスの栽培でもっとも注意しなければならないことは、うね間の水位の管理だ。水田で高うねで栽培するのを前提にした場合、うね間にたまっていた水が乾くと根が下がってくる。そこで、「乾かしすぎた」とあわてて水を入れると、下に伸びた根が腐ってしまうのだ。だから、圃場に排水口を設けて、うね間の水位が一定以上に上がらないようにしておく。
このことからわかるように、ナスの栽培の場合、高うねとうね間の管理をきっちりと分けるとよい。高うね部分は元肥で、うね間の部分は追肥で対応する。
元肥は高うねに施用されることになる。苗を移植してから根がうね間部分に到達するまでに、耐病性をつけておく。放線菌と納豆菌(枯草菌)という土壌病原菌に強い菌で発酵させた良質の堆肥を施用して根を守ることが大切だ。C/N比の低いアミノ酸肥料と耐病性を付加した良質堆肥を施用することがポイントになる。
追肥はうね間へ行うことになる。(以下、略)(小祝、同書、p166)
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