2016年7月4日 月曜日 曇り(晴れ間あり)
一海知義 漢詩一日一首 平凡社 1976年
宋詩は実験的
欧陽脩「白髪ーーー女(むすめ)の師(し)を喪いて」
吾が年 未だ四十ならざるに
三たび 子を哭(いた)むの腸(ちょう)を断つ
(以下、略)
・・これは詩における一つの実験である。欧陽脩の悲しみがいつわりであったというのではない。宋代の詩は、無意識のうちに(時にはもちろん意識的に)詩世界における実験を試みる。それは詩の黄金時代、絶頂の時代唐朝をへたのちの、次の宋代の詩人たちにになわされた宿命、詩世界における、消極的には模索であり、積極的には挑戦であった。(一海、同書、p240)
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