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身近な雑草の不思議

2016年10月21日 金曜日 雪

森昭彦 身近な雑草の不思議 野原の薬草・毒草から道草まで、魅力あふれる不思議な世界にようこそ ソフトバンククリエイティブ サイエンスアイ新書 2009年

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ツユクサ
悔しいことに、その姿は流麗である。艶やかで、品位があり、紺碧の空をそのまま映した花は美しい。その花こそ、とんでもない曲者である。第1に、花粉をこさえる雄しべが三形態もあるのだ。・・・(中略)・・・第2に、朝に開いた花は夕方にしぼむが、このとき、雄しべが内側にカールして雌しべとゴッツンする。自家受粉である。殖えるわけである。第3は、閉鎖花をつくること。蕾のまま自分で授粉することをいうが、これをツユクサがやっていることはあまり知られていない。・・第4に、まれに藤色の花を咲かすものがある。(森、同書、p224)

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補注 ソフトバンククリエイティブ サイエンスアイ新書の幾つかの他書と同様、見開き2ページで一つの種類を紹介するという構成である写真が多く、読みやすい。が、一つ一つの植物についてはもう少し詳しく、たとえば一年草か宿根草か、あるいは北海道や南西諸島にも普通に見られるのか、等々、詳しく知りたいものである。
 あくまで入門書的・図鑑的な内容であるが、読みやすくて一日で通読してしまった。(今期初めての雪、それに風邪をひいて薬を飲んで寝ているため、本を読む時間があるのである。)

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