catastrophe

「谷埋め盛り土」という工法

2018年9月22日

島村英紀さんのページより http://shima3.fc2web.com/yuukanfuji-column266.htm <以下引用>

清田でも、昔の川や低地を埋め立てて宅地が造られ、新興住宅が立ち並んだ。「谷埋め盛り土」という工法だった。沢が流れる谷地を山から切り出した土で埋める手法だ。そこが集中的にやられたのだ。地下に埋められた水道管が破損したことも被害を大きくした。


しかも、埋め立てに使われた土は火山灰だった。震源地近くで崩れたのと同じ、支笏(しこつ)カルデラから数万年前に出た火山灰だ。支笏湖から札幌市の南部まで、広く分布している。

・・・(中略)・・・

近頃の新しい建物は地震に丈夫に出来ている。しかし、地盤や土台が液状化で傾いてしまえば、住宅としては無傷でも、住めなくなってしまう。

もう一度住むためには、建て直さなければならない。だが地盤を含めて直すには多大の金がかかってしまう。

庶民としては、その土地の昔を知るべきであろう。近年の宅地開発で、低地や谷や沢を表す昔の地名を消してしまって、「緑が丘」だ「美しが丘」だという新しい地名に惑わされてはいけないのだ。

< 以上、引用終わり>

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