culture & history

ヨーロッパ大戦はなぜ起こり、どのように展開していったのか?

2021年10月23日頃(2021年11月22日・筆)

神野正史 第一次世界大戦の衝撃 人類初の世界大戦はなぜ起こり、どのように展開していったのか? ベレ出版 2014年

・・じつは、ロシアは、日露戦争に敗れて以降、その国家威信は失墜し、各地で叛乱が相次ぎ、経済は破綻し、社会は紊乱の一途を辿っていました。・・・(中略)・・・なんとか盛り返すべく、戦後(=日露戦争後)、ヴィッテ・ストリピンの両首相が2代にわたって「近代化改革」を試みましたが、あえなく失敗。  皇帝(ニコライ2世)が「近代化」にまったく理解を示さず、それどころか、これを抑圧したからです。  そのうえ、宮廷には得体の知れない面妖な風体のラスプーチンなる「怪僧」が我がもの顔で政治を専横する始末でしたが、皇帝は、この怪僧には何も言えない有様(ザマ)でした。  そのため、このころには、すでにロシア帝国は退っ引きならない状況にまで追い込まれており、とても「戦争」どころの話ではなかったのです。  オーストリアによる最後通牒を知ったサゾノフ外相は、「これはまずいことになったぞ! これでは間違いなく戦争だ!」・・と狼狽し、・・・・・以下略・・・(神野、同書、p50〜51)

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