2021年11月21日 日曜日 曇り
神野正史 「世界史」で読み解けば日本史がわかる 祥伝社 平成29年(2017年)
・・気候の寒冷化によって一番の打撃を受けるのが農業です。・・・(中略)・・・慢性的な不作・凶作こそ、戦国時代を支えていたのです。
もし温暖で豊かな時代に「応仁の乱」が起こったとしても、けっして「百年の大乱」の引き金とはならなかったでしょう。
つまり。
「幕府の統制力が弛緩し、将軍が無能無策だったから飢饉が頻発した」のではなく、「寒冷化によって飢饉が頻発したから、幕府の統制力が弛緩した」というように、これまでの理解とは因果が逆になります。(神野、同書、p89)
補註: 日本列島を含む地球の気候変動の歴史の科学的理解に関しては、ブルーバックスの「十万年史」がお奨めです。
中川毅 「人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)」

温暖化よりも寒冷化が切実深刻な危機になり得る(2)
北海道の6か月続く暗い冬の寒さと積雪量は尋常ではありません。私たちの住んでいる地域がとりわけ豪雪地帯であることもあって、積雪は〜2メー...
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