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水あってこそ土ができ、その土は、土中の水の動向いかんによって多種多様に変化する。

2019年12月28日 土曜日 雪

大政正隆 土の科学 NHKブックス 1977年

土と植生

年を通じての水の消息は、土壌生成を左右する力がある。・・母材の成分を分解するにも、分解したものを溶かすにも、また、溶解しないまでも分散するにも、そして、溶解し、分散した成分を移動するにも、また移動したものが沈殿するにも、水の力を借りなければならない。土中の生物が生存して土の生成に貢献できるのも、土の構造ができるのも、水あってのことである。すなわち、水あってこそ土ができ、その土は、土中の水の動向いかんによって多種多様に変化するのである。土の分類は土中の水の動向を知ることによって可能になる、といっても過言ではないであろう。(大政、同書、p201)

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