literature & arts

米作をもって農の根本とする。山本周五郎の「雪崩」。

2021年11月29日 月曜日 曇り

https://www.youtube.com/watch?v=0u84bdph8LM
雪崩(なだれ) 山本周五郎(昭和19年) アリアさんの朗読で聴く。


雪崩のシーンを描く周五郎の筆の巧みさ。断崖の上の雪庇。足がかりのない雪の中。しごき(扱き)の一端が投げられた。
だが、先生(八木新兵衛)は立派だった。
最後に(水野)善之助が妹加代に父親の遺書の真相を打ち明ける。善之助は苦しいものを吐き出すように言った。
仇と呼ばれる覚えはない。
兄上さま、いつまでも八木さまのこころざしを継いでいきましょう。(以上、朗読からのディクテーション)

補註 「雪崩」は周五郎さんの仇討ち物。元禄(西暦の17世紀)の時代設定で、主人公の八木新兵衛は新田開発に取り組む。水野善之助と妹加代もその意志を継ぐ。

この頃の新田開発のおかげで日本列島の人口は1000万人から3000万人へと増えていくことになる。つまり、国としては格段に豊かになっていくことになるのだ。

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2018年5月撮影。達布山展望台から南へ、眼下に市来知や大里・萱野地区の農地を望む。
正面、遠景に見えるのが坊主山。
幾春別川が作った小さな平野=眼下の農地は、地目・現況ともに田んぼとなっていると思う。
お隣の岩見沢市や美唄市などの田んぼに比べれば一つ一つの田の区画は小さめである。
手前の幾春別川の右岸では、転作として、主にタマネギ、小麦、ダイズなどが輪作でされている。手前の緑は麦畑。
その向こうが広大なタマネギ畑。タマネギは4月下旬に苗を植え付ける。
なので5月撮影時にはとても淡い緑色に見える。
幾春別川の左岸(この写真では川の向こう側)では稲の作付けも行われる。

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