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韓国岳の名称の由来:向韓国、真来通笠沙之御前而・・・

韓国岳

ウィキペディアによると・・<以下引用> 古くは霧島岳西峰、筈野岳、雪岳、甑岳とも呼ばれていた。名称の由来として「山頂からの国(中国大陸)が見渡せるため「唐国の見岳(からくにのみたけ)」と名付けられた」との説明がされることがあるが、「韓国の見岳」説と同様、山頂から中国大陸を見ることはできない。また、『宮崎県の地名』(平凡社、1997年)によれば、韓国の山名は『古事記』上天孫降臨段にある「向韓国、真来通笠沙之御前而・・・」に由来すると思われるとなっている(p580)。さらに、『角川日本地名大辞典』(角川書店、1986年)には、古くは「虚国岳」とも書き、『日本書紀』の「空国(からくに、膂宍の空国のこと)」から「虚国」、「韓国」へと変化したと考えられるとある。また、一説として「遠望がきき、韓の国まで見渡せることが山名の由来」と紹介している(p260-261)。<以上、引用終わり>

補註: 「古事記」に韓国とある以上、「古事記」から名称が由来すると考えるのは時系列が逆転している。論点先取りの議論となる。普通は地名(韓国)が先にあって、「古事記」にその地名が記載されていると素直に考えたい。となると、名称の由来は「古くは「虚国岳」とも書き、『日本書紀』の「空国(からくに、膂宍の空国のこと)」から「虚国」、「韓国」へと変化したと考えられる」という説明の方を有力と考えたい。「韓の国まで見渡せること」というのは地理を知る心の目には見ることが可能でも、現実的な目には見ることができず、名称の由来としては無理があるだろう。ウェブによると、膂宍の空国 背筋の肉。「―の空国(むなくに)(背筋には肉が少ないことから、やせた土地)」. 参考「そじし」とも読む とのこと。

高千穂峰から韓国岳方面: 上記画像はウィキメディアから引用。

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霧島山韓国岳火山と白紫池火口を白鳥山火山から望む。韓国岳の手前に硫黄山溶岩ドームがある。(ウィキメディアから引用)

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