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致死的放射線の検出において、生物学は物理学よりも優れている。

2025年2月20日 木曜日

ミヒャエル・パルマー著 原田輝一訳 偽装された原爆投下 広島・長崎原爆の物理学的・医学的エビデンスへの再検討

広島・長崎における急性「放射線」障害の統計学的観察(同書、p214)

原爆投下に関する通説では、一、爆心地近くで閃光を受けたり、遮蔽物の中にいなかった者は、全員が致死量の放射線を浴びた、二、爆心地から2キロメートル以上離れた場所で被爆した人は、急性放射線障害(Acute radiation sickness)にならずに済んだ、三、ARSを引き起こすのに十分な強度の放射線は、爆発の際の数秒間だけ発生した、とされています。しかし、この話では、以下に示すような観察結果を説明できません。

・爆心地の近くで被爆したにもかかわらず生存できた人の中には、屋外にいた人も、ただの木造家屋に守られていただけの人も多数いる。

・安全であったはずの距離でもARSの犠牲者がいる。

・広島では、原爆投下時には市内にいなかったものの、その後すぐに市内に入った人たちの間でARSが多数発生しており、死亡する者もいた。

・被爆者では、ARSの既往歴と公式の放射線量推定値との相関性が非常に低い。最高線量群の被爆者の3分の1は、ARSに特異的な症状をまったく示していなかった。

 したがって、観察されたARSの時空分布は、単一の強いパルスとして放出された放射線が原因であるという主張に対して、明らかに矛盾しています。(パルマー、同書、p114-115)

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 降下物および誘導放射能による放射線量は無視できる程度である(同書、p216

 致死的放射線の検出において、生物学は物理学よりも優れている(同書、p217)

 ・・死なないのであれば、致死量を受けていないことになります。(同書、p217)

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隠された人間性と社会原理、そしてそれに向き合う勇気

 あれは大規模な核爆発であったと考えるのはのちに与えられた知識であって、生き残った人々がやがて持つに至った考えです。私たちが鎮魂を願わずにはおられない犠牲者たちの多くは、薄れゆく意識の中で、大規模核爆発云々とは考えなかったはずです。もしも犠牲者の方々が声を発することができるならば、こう言うでしょう。「この苦しみをもたらした原因を明らかにして欲しい。そして、このようなことが二度と起こらないようにして欲しい」、と。「一発の」と「一瞬にして」は原爆プロパガンダ用語であって、物証からも、そして多くの証言からも否定される表現なのです。(原田、同書解説、p510-511)

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 核兵器に関してはあまりにも多くの真実が開示されておらず、私たちは好きなようにコントロールされています。アキオ・ナカタニの主張のように、実際には核兵器というのは不可能であるという意見もあります。あるいは、実験的には核爆発を起こせるが、戦闘用の実弾装備としては実現していないという見方もあります。ソビエトと中国の最初の核実験も、爆煙の様態から偽造であったことが見透かされますが、そうなると、国連安全保障理事会や核兵器不拡散条約(NPT)体制などは、一体何なのだということになります。また、これまで膨大な数の核実験が行われました。しかしそれらの全部が、本当に実験だったのでしょうか。本当にそれだけの数が必要だったのでしょうか。(原田、同書解説、p512)

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