菜園日誌

シマミミズのふる里づくり

2015年9月3日 木曜日 曇り

土壌改良の担い手として、多くのミミズたちを誘致動員するのが正統派のやりかた・・・ということで、シマミミズを購入することにした。ミミズなんか購入するのは初めてである。

こどもの頃の私であったなら、ミミズの30匹や50匹なら20分か30分もかからずに近くの原っぱから拿捕して来られたはずである。が、今この北海道ではそう簡単にミミズを捕まえてこられるお気に入りの場所をもっていない。わが家庭菜園では昨年誘致した多数のミミズたちが大人のフトミミズになって日々直耕に勤しんでいるが、なにしろここは不耕起栽培の自然農園であるからむやみに耕してミミズを拿捕するわけにはいかない。しかもここにもシマミミズ牧場を設置しようとしているのである。地元のミミズを拿捕して虜にするのでは理に合わない(かな・・?)。

ともかく、ミミズ牧場をまずはT町我が家の家庭菜園とT789圃場とに一つずつこしらえて、この9月に半々ずつ放牧することに決めた。牧場設置の理念としては以下のことを挙げてみた。
1)ミミズは、当牧場が周囲の環境よりも居づらいと感じた場合には、自由にいつでも外に逃げ出せること。
2)ミミズを外敵ならびに気象災害から可及的に守ってあげられる環境を整えること。
3)ミミズが順調に子孫を増やせるように食べ物その他の生活資材を豊かに提供すること。
4)ミミズが増えてきたら、ミミズに危害を加えることなく移住させてやれる工夫を施すこと。移住先は、同様のミミズ牧場か、あるいは、耕耘管理機やトラクターの入ることのない自然農法の畑の堆肥置き場脇を予定している。いずれの設備も堆肥や腐植で豊かなミミズの楽園を想像している。

本州ではモグラがミミズの大敵であるとのこと。北海道にはモグラがいないが、トガリネズミやラットがいる。ヒキガエルのようなものもいるかもしれない。とするとそれらの外敵からミミズの身を守るためには、しっかりした金属ないしプラスチックのネットなどで底を覆い、側面は板などで囲って、容易に外敵の侵入を寄せ付けないことが要求される。さらに蓋はエサの食物残渣などを投入するために簡単に外せるとともに、閉めた時は比較的しっかりとしていて、雨風・直射日光・過度の乾燥などからミミズを守れることが必要である。腐葉土の上に落ち葉を厚く敷いてその上にコンパネの板などで覆いをするぐらいで十分であろう。雰囲気的には、小さいミミズなら自由に通過できる程度の穴の開いた底にし、側面はコンパネなどの板の囲いで囲んで、ネズミなどが入らないようにする。そして全体を土の中にほとんど埋めることで強化・固定し、その上に適当な蓋を載せるというような形を想定している。

コンパネやベニアなどの合材は接着剤で貼り合わせてあるので、余りミミズ向きの自然派住まいではない。できれば一枚板の廃材を手に入れたいところ。贅沢をいえば、間伐の檜材を用いて、お風呂の蓋のような構造にしてやると総檜の高級住宅となるのであるが。

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