literature & arts

葡萄の美酒 夜光の杯

2016年4月19日 火曜日 曇り

一海知義 漢詩一日一首 平凡社 1976年 p53

涼州詞
葡萄美酒夜光杯   葡萄の美酒 夜光(やこう)の杯
欲飲琵琶馬上催   飲まんと欲すれば 琵琶 馬上に催(うなが)す
酔臥沙場君莫笑   酔うて沙場(さじょう)に臥(ふ)す 君 笑うこと莫(な)かれ
古来征戦幾人回   古来 征戦(せいせん) 幾人か回(かえ)る

夜光の杯 ビイドロのグラス・・・(中略)・・・この詩、デスペレートな情景をうたいながら、どこかふてぶてしさを感じさせる。これが盛唐の詩のエネルギーというものだろう。(一海、同書、p54)

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ウィキペディアによると・・・
王翰(おう かん)は、中国・唐の詩人。并(へい)州晋陽(山西省太原市)の出身。字は子羽(しう)。
豪放な性格で、酒を好み、家に名馬と美妓を集めて、狩猟や宴会に日を送っていた。睿宗(えいそう)の景雲2年(711年)、進士に及第し、張説(ちょう えつ)に認められて駕部員外郎に任ぜられたが、説の失脚とともに汝州(河南省臨汝)刺史として都を追われ、次いで仙州(河南省葉県)別駕に左遷されたうえ、素行が治まらぬと弾劾され、道州(湖南省道県)司馬に流されて死去。
作品に、『涼州詞(りょうしゅうし)』(七言絶句)がある。

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