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通州虐殺事件(1937年7月29日)

2023年12月26日 火曜日 雪

長浜浩明 謀略の戦争史 日本人が知っておきたい歴史の裏側 展転社 

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盧溝橋事件は二九路軍の攻撃で始まった

 ・・西安事件の七ヶ月後、蔣介石はドイツ軍事顧問団ゼークトの提言に基づき、日本を打倒すべく行動を起こした。蔣介石は、ドイツの最新兵器で武装した強大な陸軍を持つようになり、この軍隊を欧州大戦で経験を積んだドイツ軍事顧問団が指導していた。 

 「計画的で組織化された十年間に及ぶ反日運動は、一般大衆の心を激しく燃え立たせ、その結果公私を問わず、罪のない一般の日本人、更には日本の陸海軍将校さえも標的にした殺人や暴行が、中国のあちこちでますます頻繁に報じられるようになって来た。・・・(中略)・・・

 ・・その上中国は飛行機や機関銃や戦車など膨大な数の近代兵器を獲得しており、外国の指導教官が中国人にその使用方法を教えていた。その数多くの師団の幾つかを外国人の将校が訓練していた。中国の軍事指導者が戦争に打って出ようと決心したのも少しも不思議ではなかった。

 そして事件は起きた。(盧溝橋事件、1937年7月7日夕方)

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通州事件「日本人大量虐殺」とは

 ・・その頃、日本政府は愚かだった。中国人の残虐行為を世界に向けて発信せず、穏便に済まそうとした。そして彼らを「日本人と同じ」と誤認したため、英、米、中の宣伝戦に敗北した。  日本人も鈍感で愚かだった。中国人の本質を理解できなかった。街中で、日本人と言うだけで暴行を受け、殺されていったのに、日本人は報復せず、シナに漫然と留まった。「中国人は自分たちと異なる残虐な民族である」ことを行動で教えているのに決して学ばず、自分たちと同じ価値観を持つ人間と誤認し続けた。(長浜、同書、p328)

 ・・この大虐殺は重大な戦時国際法違反であり、ドイツのユダヤ人虐殺に類似するものだった。違いは、ドイツの目的はより多くのユダヤ人を殺すことだったが、中国人はより惨たらしく殺すことが目的だった。(長浜、同書、p325)

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