biology

身近な昆虫の不思議

2016年10月25日 火曜日 晴れ

海野和男 身近な昆虫の不思議 小さいカラダにつまっている生きていくための知恵と工夫とは? SBクリエイティブ サイエンスアイ新書 2012年

**

キアゲハ
ナミアゲハとよく似ているが、前翅の付け根がナミアゲハではシマ模様、キアゲハでは黒く塗りつぶされたようになっているので区別することができる。(海野、同書、p74)

**

アブラムシ
秋によく見られる雪虫と呼ばれる昆虫は、おもにワタムシと呼ばれるアブラムシの仲間だ。北海道ではトドノネオオワタムシが有名で、夏の間、トドマツに寄生していたものが、雪の降るころにヤチダモに移動するのだという。そして樹皮の間に卵を産み、翌年の春にはヤチダモで第一世代を送るのだ。トドノネオオワタムシのように、秋には幼虫でなく卵を産む種類が多い。卵を産むのは交尾をしたメスで、秋にはオスとメスが生まれる種類がふつうのようだ。(海野、同書、p62)

**

シバンムシ
日本に住むシバンムシは60種以上もあって、ほとんどは野外に住んでいる。ところがゴキブリ同様、住居に侵入しているシバンムシがいるタバコシバンムシとジンサンシバンムシという種類だ。・・シバンムシは漢字では死番虫、これは英名の Deathwatch からきているのだという。最期を看取る人のことである。年老いて1人暮らしになると、今回のようなことはよく起こりそうだ。(海野、同書、p26)

**

シデムシ
モンシデムシは子育てをする昆虫としても有名だ。・・幼虫が孵化すると、親虫は「チイチイ」と音をだし、幼虫を呼ぶ。母虫は集まってきた幼虫に、吐き戻したエサを口移しで与えるのだからびっくりする。母親は幼虫がサナギになるまでつきそって育てるのだ。(海野、同書、p144)

**

*****

********************************************

RELATED POST