biography

近衛文麿のメジャーシナリオ&マイナーシナリオ

2022年12月15日 木曜日 雪

林千勝 近衛文麿 野望と挫折 WAC 2017年

林千勝 チャンネル桜・大学 講座「林千勝のこれが本当の近現代史」https://sakura-daigaku.jp/kouza/ 補註: 2022年12月16日現在で講座は第76回まで配信済み。多くのことを教えられました。皆さまにお勧めしたいと思います。

https://sakura-daigaku.jp/true-history01/

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 「支那事変から対米開戦へそして日本の全面的敗北、併せて天皇退位と米軍進駐、近衛による親米政権の樹立」が覇権獲得にむけた近衛のメジャーシナリオです。そして、可能性が低いものの念のための想定としてのマイナーシナリオが、「ソ連をバックとした敗戦革命」でした。

 北進論すなわち対ソ戦はこのメジャーシナリオの進行を妨げるものであり、同時にソ連の力を弱めるという観点からマイナーシナリオにも悪影響を与えます。共産主義者たちはマイナーシナリオのほうに没頭していました。(林、同書、p185-186)

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日本は、中共グローバリズムと新自由主義グローバリズムの両者の草刈場となっている。この両者は、政治・軍事では対立。根っことなるところは同じで「世界は一つ;NWO」・マネー主義・経済は相互依存。
上記スライド画像は、林千勝さんの講義から(スクリーンショット撮影して)引用させていただきました。

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補註: 上記のスライドは、林さんのスライドを私が(手書きで)コピーしたもの。

世界の歴史と現在の社会を理解するためには、世界がどのように動いてきたか(歴史の流れ)、そして今どのような力関係で動いているか(現代世界の力学)を知る必要があります。近現代(ざっとこの200年)の世界の歴史と今を理解するうえで、林さんのこの「世界の支配構造」の図式は本質的に役立ちます。

対立構造(政治・軍事・そして表向きの経済対立など)を作って、ほぼ対等に拮抗する力関係に見えるまでに育てます。古代ローマ以来の「分割して統治せよ」とか、19世紀以来の「(学問の形を装った)地政学」などの伝統(お家芸)を想起します。マスコミや政治などを通じて、人々(ピープル)の目にこの対立構造を目立たせること・・こうすることで、実は根っこは同じ「マネー主義」NWO(New World Order)の本質を(多くの人々が)見失い、見誤ってしまいます。この歴史の流れを理解すること、(グレートリセットならぬ)グレートアウェイクが必要となります。

私たちが幸福な人生を生き、よい家庭・地域・国・世界を築いていくためには、私たちの歴史や文化を大切にしながら、世界の人々とバランスのとれた形で和していくことが大切です。そのためには、私たちはこの世界の構造を理解し、目覚め、そして多くの人々(ピープル)と共有していくことが大切です。

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