続けてトレーニング

冬はスキー、5シーズン後

  • 2010-03-26 WEB記事より再掲

昔の「冬はスキー」の記事を引っ張り出してきてみたら、2006年の1月の記事であった。今は2010年のスキーシーズンがまさに終わろうとしている季節なのだから、この記事をアップしてから、指折り数えると5シーズンが過ぎたことになる。読み返してみると、ラボの仲間たちと2度目のスキーリクリエーションに出かける週だったようで、とても楽しみにしている様子が微笑ましい。

5つの冬を越えるというのはあっという間のような気もするのだが、私にとっては2007年の冬シーズンをはさんでいるので、大きな断絶と長い時間が経過したような思いがある。

それはさておき、私のスキーへの思い入れは、5期前の意気込みとそう大きな変わりはなさそうだ。2回微分するとマイナスにはなってしまうのは50歳を過ぎていることもあり、いた仕方ないのだろうが、技術上達曲線の微分係数は恐らく間違いなく正。毎シーズン、ずいぶんと修行を重ねてきている。校長にはとても良く教えていただいている。自分で滑るときも課題を決めて黙々と練習する。それでも今は難くて、残念な滑りになることが多い。

スキーの奥が深くて面白いのは、たとえスキー場のゲレンデという人工的な場であっても、自然のなかで雪が日々・刻々に変わること。たとえば、重い深雪の急斜面ではまだまだ不安が先に立つ。雨のあとに表面が凍った「クラスト」、この斜面でターンをコントロールするのは難しい。

今年は、スタートからほぼ真下に落とし込んで1ターン目のコブに入ってゆく練習をしたが、これは勇気が要る。やれ、といわれなければまだ自分からは直滑降では入ってゆけない。

あるいは、さっきまでじょうずにスピードコントロールができていた溶けかけの雪が、夕方の冷え込みで凍り出したとたんに、ブレーキの利かない極めて難しい氷のスケルトンになってしまうこともある。こういう凍った堅いコブ斜面ではじょうずにスピードコントロールすることが難しい。山脚重心(背を高く!)でズラして速くなるのを制御し、ヒールキックでコントロールしてからゆっくりと回してターン。しかし、堅いスケルトンコブだと私にはまだほとんど歯が立たないといっても良い状態。それでも数シーズン前と違うのは、こんな難しいコブ斜面にも挑戦していることで、まだうまくはできないのだけれど、挑戦することそれ自体、私にとって意味がある。

どんな斜面でもじょうずに楽しく滑れることが目標。フリースキーへの私の挑戦、そのための練習は、10シーズンを終えたところではあるけれど、今、始まったばかりとも思う。

  • 2010-03-26 WEB記事より再掲

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