菜園日誌

エダマメとマリーゴールドの定植。ポップコーンのタネまき。

2015年6月29日 月曜日 くもり

エダマメとマリーゴールドの定植を終えた。エダマメの条間は最初60cm、のち80cm。株間は60cmである。条間は最初60センチでいこうと始めたのだが、わざわざ狭めに植えることはないと気づき、すぐに80cmに変更した。おかげで南東端が少しすぼみ気味の2条植えになってしまった。見た目は格好が悪い仕上がりだが、しばらくすれば苗の方で自分で補正してくれるのだからそれほど気にする必要はない。ポット苗はこれでとりあえずお仕舞い。100ポットといってもせいぜい30メートル分に過ぎないのだなあ。定植は意外と手間取った。マルチをしていて土は軟らかいはずだったのに、いざ移植ゴテを入れてみるとひどく硬かったのだ。有機質が少なくて固まりやすいのだ。プロ用の大きめの移植ゴテがないと能率が上がらない。この硬い土が、将来は有機質でホコホコした生き物でいっぱいの土に変わっていく・・・それがこれからの私の仕事になる。

ポップコーンのタネを一昼夜水に浸けて用意してある。定植を終えるとすでに夕刻になってしまったけれど、これを延期するわけにはいかない。残された時間で夕闇迫る中、T788の畑のライン1へ水糸を張り、その下半分ほどにポップコーンを二条で種蒔きした。株間30cm(1カ所3粒ずつ)条間40cm程度。ポップコーンのタネは一昨年の秋Nさんの畑を訪問した折りにいただいたものを私が読書灯の柄につるして2,3ヶ月にわたって徹底的に乾燥させたもの。二冬越しのタネであるが、いかにもプチプチとして元気そうなタネであるからきっと元気に発芽してくるだろう。それよりも心配なのはハトやカラスの食欲の方だ。見上げれば上空はるか高い高圧線に黒いカラスが二羽並んでこちらを見つめている。実際には電線が高くて雀が並んでいるのかと勘違いするほど小さく見えるのだが、黒々としているからハトではなくてカラスだろう。先日蒔いたヒマワリの双葉は出てくる端から食いちぎられた。全部ダメかとあきらめていたぐらいだ。幸い、タネは厚蒔きだったので鳥の目をかいくぐって発芽してくるヒマワリもあり、なんとか花は楽しめそうだ・・・と今は楽観している。ポップコーンは大丈夫と(強い根拠はないのだけれどなんとなく)期待している。ヒマワリのアブラののった美味そうな実と双葉に比べれば、ポップコーンのタネは小さい(スィートコーンに比べるとずいぶん小粒だ)。素人の私の目にはヒマワリのタネよりずっと質素に見える。プロのカラスやハトからどのように見えるか、今の私は知らない。

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2015年7月3日 金曜日

昨夜の強い雨で畑の表土がかなり流されている。マルチの下もぬかるんでいる感じ。マルチが張ってあればぬかるみとは無縁と思っていただけに、マルチの中央を歩いて足がズボッとはまり込んだのにはびっくりした。

畑の中に足を踏み入れるわけにはいかず、畑の通路沿いにエダマメ味勝り(残っていたタネを)少々、そしてポップコーンのタネを一条植えで延々と一番北の端まで播種。株間30cm、一カ所に3,4粒ずつ。

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ポップコーンの種蒔き:

2015年7月5日 日曜日 晴れ

畑の北西側残り、そしてレーン0にもポップコーンの種蒔き。条間約40cm、株間は30cmで2,3粒ずつ蒔いてゆき、足で覆土・鎮圧。

すでに先日(6月29日)蒔いたコーンは(6日目にして)一部発芽がみられる。二冬越しのタネではあったが、発芽率は極めて良いようだ。

ポップコーン、スズメたちの大好物でもある。秋10月、自然豊かなコーン畑で遊んでいるときはスズメたちのさえずりが賑やかでいかにも楽しそう、こちらまでどことなく嬉しくなるのである。一方で、タマネギ畑から転作して植えられたコーン畑には生き物の気配が少なくシーンとしており、スズメたちがやってきてもコーンを食べるだけ食べたら停泊して遊ぶことなく無言でサーッと立ち去ってしまう(一昨年の秋の思い出)。

今年はどうだろうか? 10月中頃秋が深まる頃、この788の畑でいっぱいのコーンが実ったならば、半分ぐらいはスズメやそのほかの小鳥、ハトたちに分けてあげるとよいと思う。ただし、スズメたちがあんまり喜んで食べ過ぎるとお腹がいっぱいで飛び方緩慢となり、猛禽類の空軍やイタチ・キツネたちの陸軍に捕まって食べられてしまうのではないか、そんな事まで少し心配しながら種を蒔いていた。

今頃蒔いているのだから、十全の収穫量は望めないかもしれない。最低、来年のためのタネがたっぷり用意できればそれで良いと考える。本年度のコーン栽培の本来の目的は、がっちりした有機質の獲得と、コーンの根がしっかりと地面を捉えて少々の雨では流されないような豊かな傾斜地の畑にしてゆく基盤作りにある。コーンは(一昨年もらってとっておいた余り物のタネとはいえ)、そのための大切な働き手であり、私たちの畑作りの仲間・担い手なのである。やってくるスズメや小鳥たちも、それぞれの役割で豊かな畑作りに携わってもらいたいと考えている。さて、彼らにどんな当番を任せればよいのだろうか。その時になればとてもよいアイデアを思いつくような予感がある。この予感は楽しい。

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