culture & history

第一次世界大戦が始まった理由 

2014年4月1日 火曜日

Lさんへ

マスコミに載らない海外記事さんのサイトに紹介されているポール・クレイグ・ロバーツ氏の記事で、第一次世界大戦開戦の理由に関して以下のような記載を見ました。

<以下引用>

http://www.paulcraigroberts.org/2014/03/28/pushing-toward-final-war-paul-craig-roberts/

In The Genesis of the World War, Harry Elmer Barnes shows that World War 1 was the product of 4 or 5 people. Three stand out: Raymond Poincare`, President of France, Sergei Sazonov, Russian Foreign Minister, and Alexander Izvolski, Russian Ambassador to France. Poincare` wanted Alsace-Lorraine from Germany, and the Russians wanted Istanbul and the Bosphorus Strait, which connects the Black Sea to the Mediterranean. They realized that their ambitions required a general European war and worked to produce the desired war.

http://www.paulcraigroberts.org/2014/03/28/pushing-toward-final-war-paul-craig-roberts/

Barnes’ book was published in 1926. His reward for confronting the corrupt court historians with the truth was to be accused of being paid by Germany to write his history. Eighty-six years later historian Christopher Clark in his book, The Sleepwalkers, comes to essentially the same conclusion as Barnes.

http://www.paulcraigroberts.org/2014/03/28/pushing-toward-final-war-paul-craig-roberts/

<以上、引用終わり>

マスコミに載らない海外記事さんのサイトでの日本語訳からも少し引用します。

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-c8d7.html
<以下引用>

『世界戦争の起源』The Genesis of the World Warで、ハリー・エルマー・バーンズは、第一次世界大戦は、4から5人による産物だったことを示している。中でも三人が突出している。フランス大統領レイモン・ポアンカレ、ロシア外務大臣セルゲイ・サザーノフと、駐フランス・ロシア大使アレクサンドル・イゾルスキーだ。ポアンカレはドイツのアルザス・ロレーヌを欲しがっており、ロシアは黒海と地中海を結ぶイスタンブールとボスフォラス海峡を欲しがっていた。彼等は、野望の実現には、広範なヨーロッパでの戦争が必要であることを悟り、望んでいる戦争を起うこすよう励んだ。

露仏同盟が結成された。この同盟は戦争を画策する手段と化した。イギリス政府のサー・エドワード・グレイ外務大臣は、その無能さ、愚昧さなり、なんなりのおかげで露仏同盟に引き込まれた。戦争はロシアの動員で始まった。ドイツ皇帝、ウィルヘルム2世は、戦争を避けるためにできるあらゆることをした事実にもかかわらず、戦争責任を彼のせいにされた。

バーンズの本は1926年に刊行された。真実を書いて、腐敗した御用歴史学者と対決した彼に対する報いは、ドイツに金を貰って、その歴史書を書いたという非難だ。86年後、歴史学者のクリストファー・クラークは著書『夢遊病者達』The Sleepwalkersで、基本的にバーンズと同じ結論に達した。

歴史で、戦争は、余りに多くの戦艦を作って、イギリスの制海権に挑戦したドイツのせいだと教えられた。我々にこの物語を聞かせた御用歴史学者連中は、第二次世界大戦への準備を幇助したのだ。
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-c8d7.html

<以下引用>

ベルサイユ講和会議で、ボリシェビキ(ロシア皇帝政府は海峡の獲得に失敗し、逆に国をレーニンに奪われてしまった)が“外交史上稀に見る、卑しむべき領土奪取計画を具現化する悪名高い秘密協定の存在を暴露した。世界大戦の協約における本当の主要動機は、ロシアによるコンスタンチノープルと海峡の獲得、アルザス・ロレーヌをフランスに返還するのみならず、アルザス・ロレーヌがフランスと結びついていたより歴史的に遥かに長期間ドイツとつながっていた地域の奪取を意味する、ライン川西岸の確保、オーストリアとユーゴスラビアから奪い取った広大な領土という、イタリア参戦に対する褒賞、ドイツ帝国財産の差し押さえ、ドイツ商船の没収と、大英帝国の強化に役立つドイツ海軍の破壊”(バーンズ、691-692ページ)。アメリカの戦利品の分け前は、ドイツとオーストリアの対米投資没収だった。

<以上、引用終わり>

 

ロシア・ロマノフ朝の莫大な財産はレーニンたちからの負債返還という形を通してアメリカ金融資本へと還元されたので、ドイツとオーストリアの対米投資没収とほぼ似たようなお金の流れになるのでしょうか。

学校では第一次大戦が始まった理由に関して明確な事実を教わることがないでしょう。が、私たちが歴史から教訓を学ぶことができるように、ゆとりのある時間を利用してしっかり勉強し考えてみることが必要だと思います。私も上記で紹介されているバーンズ氏やクラーク氏の著書を購入して読んでみようかと考えております。調べてみると、アメリカの本屋さんから通販で輸入すれば比較的安価に購入できるようでした。

Lさんは、立派な図書館にアクセスがありますので、歴史の本を買わなくても借りて調べることができるかもしれません。いろいろなことが落ち着いたら、ゆっくりと歴史の本をひもといてみるにはとても良い環境ではないかと思います。

マレーシア航空便に関して、大きなニュースもあったので、のちほどまた紹介するつもりです。

それでは事故などに巻き込まれることのないよう、道を歩くときや地下鉄に乗るときなど、十分に気をつけて東京生活をお送りください。

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