science

Elegant Universe

Brian Greene, The Elegant Universe: Superstrings, Hidden Dimensions, and the Quest for the Ultimate Theory, NOVA DVD video 2003 WGBH Educational Foundation.

2015年2月8日 日曜日

日曜日の午前、家人とゆっくりと The Elegant Universe この2枚組のビデオを鑑賞した。大学のセミナーで使おうと思い、私財を投入して資料を集めていた中の一つである。最終的にはドーキンスさんの the magic of reality を見つけて2012年度新入生のためのセミナー教材に決めた。が、ブライアングリーン本もなかなか魅力的である。超ひも理論、11次元の世界、究極のM理論(Mが何を指すかはWitte自身も知らない。magic? monster? mystery, mother, membrane, matrix, etc.?)、そしてワームホール、マルチヴァース、2003年時点でもコンピュータグラフィックスがきわめて美しい。

しかし、残念ながらこれも数式のほとんど出てこない物理本。唯一の例外は E equals mc sqared か。ビデオの中では、賢そうな黒のリトリーバー犬に一生懸命数式で教えているブライアングリーン氏が映される一コマがある。が、私たちもリトリーバーと大同小異か。

やはり本格的に物理を理解するために数式の世界の美しさを理解したいあこがれがある。ビデオのなかではスティーブン・ワインバーグが統一理論に関して「こんなに美しい数学理論が現実でないはずがない」という名言が登場する。これを聴いてどことなくじーんとなるのは、S・ワインバーグ爺さんやエドワード・ウィッテン Edward Witten の物理の世界に恋しているようなもの。この統一11次元M理論の数学に何としても触れてみたいあこがれのような感動なのだ。

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美しいこのイラストビデオで興味を喚起されたあとは、同じブライアングリーン本の原著3冊(すべてオーディオブックも出されている)、さらに本格的な数式の登場する入門書へと進んでゆけば良いはずだ。大学の教師をしていた間は、なぜか忙しすぎてほとんど一歩も進めなかった。これからは、何とか匍匐前進してアプローチを試みたい。

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