菜園日誌

菜園日誌 160723c-160726

2016年7月23日 土曜日 晴れ 陽射し強烈な夏日となった。

午前中、納豆強化愛媛AI散布、畝間と周辺の草刈り。トラクター・フレールモア、45:30から46:25まで55min。

実取りエンドウの収穫。絹莢エンドウの収穫。

若取りカボチャの収穫。

*****

午後、刈り払い機による垣根下の刈り払い。同時進行で周辺の草刈り:トラクター・フレールモア、46:25から48:05まで100min。午前午後併せて計155minで殆どの草を刈ってしまった。コヌカグサの秋もこれでお終いといった感じ。こうして刈り取りを重ねてゆけば次第に丈の低い草で土が覆われていくだろうことを期待している。

残念ながらブドウ誘引は明日以降に持ち越しとなった。

*****

2016年7月24日 日曜日 晴れ

午前中、圃場でニンニクの掘り上げ。250株、土が硬くて難行。莢エンドウの収穫。

午後、新しく耕耘した一畝に鶏糞3袋(45kg)を撒く。取りあえず買い置きの鶏糞はこれで使い切った。ただし、これだけでは、経験上、全然足りない。

トマトの誘引。脇芽欠き。アイコトマトの収穫、5個だけ。莢えんどうの収穫。

手分けして電牧柵周囲の刈り払い。

日暮れ時、残ったわずかな時間でブドウの誘引、50本程度。ヨトウムシ2匹、捕殺。

*****

先週定植した日本小菊、除虫菊、九条ネギ、よく根付いているようだ。

一畝の夏リンゾウ(緑肥ヒマワリ)が咲き始めて明るい。一方、広々と植えたロシアヒマワリはずっと晩生で、まだ花開かない。

パレットヒマワリ・ミラクルチョコレートが咲き始めた。根がある深さまで到達できたのだろうか、急に元気よく伸び始めて、脇からも一杯花芽を伸ばしている。ムギワラギクももうすぐ咲きそうである。

昨日の草刈りのお蔭で、畑がどことなくブドウ畑らしくなってきている。

*****

2016年7月25日 月曜日 快晴 強烈な陽射しの夏日

朝からブドウの誘引。支柱を地面に対して45度としてテープナーで留めた。シャルドネ、3列、150本。朝の7時半からお昼まで5時間で150本は、やや遅いペースである。支柱を挿し直していることで余分な時間を取られている。最初に支柱を挿したときにはブドウが自ら巻きひげで取り付いてくることを期待して、谷側にほぼ垂直に挿したのだが、これは間違いだった。ほとんどの一年苗に自力で取り付く元気は無かった。苗の根元の少し山側に45度で挿して、台木自体を誘引固定すべきだったのだ。定植時にしっかり踏み固めたつもりでも、今もぐらついている株があり、これはいけない。定植した最初の時期から地面に対し45度で支柱誘引すべきであったと反省している。今日の誘引はその反省にも添って、4分のπ(45度)でしっかり留めているのである。改めるに憚ることなかれ、という行動となった。地面に這いつくばって行う作業なので相当腰に応える。

コウモリガの食害、一株を見つけた。葉っぱは元気そうであるが、食べ屑を取り除くと根元に穴が開けられている。この株は長生きできそうにない。生き延びても、根元に大きな洞ができてしまうのだろうか。増えられてもこまるので、針金などの機材を持ってきて退治することにした。

ベト病の心配される部分的な葉っぱ枯れの症状を一株で発見した。心配である。これからの状況を注意して見ていくことにし、支柱にプラスチックの紐を結んで目印としておく。

スズメガの食害4株、幼虫3匹を捕殺。一株はスズメガのイモムシを発見できなかったーー別のところに移ったか、天敵(ヒバリなど?)に食べられたか、恐らく後者であろう。捕獲したスズメガ幼虫のうち一匹はしなびかけて元気がなかったーー葉っぱの食べ過ぎで生理障害を起こしたか、寄生バチの幼虫が体内で暴れているのか、恐らく後者であろう。切断してみると、通常の緑色の葉っぱ擂り身ではなく、どす黒い液であった。老眼では寄生バチの有無までは見分けられなかった。

ここまでのところで、ブドウの葉っぱを食べている連中は
6月初めの頃はカスミカメの幼虫(吸われている)。
夏になると、バッタ、カタツムリ、ヨトウムシ、スズメガの幼虫、など。以上は、皆、間違いなく黒。一方、ウサギに関しては糞を見つけるものの、葉っぱの食害の下手人としての決定的証拠を得られていない。「presumed innocent」 としておかざるを得ないだろう。(芽吹き以前の茎をプッツンと囓り取っているのは、ほぼウサギに間違いなく、「presumed guilty」として手配中である。シカに関しては、アンズ園は徹底的にやられたものの、こちらのぶどう園は電牧柵のお蔭か、いまのところ被害は見られない。

スズメガの幼虫は特徴的で、葉っぱを葉柄のところからプッツンと切断してしまう。これを見つけた株を注意深く探して、下手人を現行犯で捕まえることができた。スズメガの幼虫は特徴的な「角」が尻尾に生えているので、ヨトウムシ類とは容易に見分けられる。

夏は短いというのに、頼みの葉っぱと主軸の生長点まで食べられてしまっている株は、今期、1番線まで生長できるか、難しくなってきたかもしれない。

*****

バラ、フレンチレース、一輪、レイディオブシャーロット、一輪、切り花に。バラの株に水やり。

*****

補注 ヒバリはスズメガの幼虫を補食するか? ウィキペディアによると・・・食性は植物食傾向の強い雑食で、主に種子を食べるが昆虫、クモなども食べる、とのこと。したがって、スズメガのイモムシを食べることもあるかもしれない。が、詳細不明。

*****

午後、ブドウの芽欠きと誘引の続き。バッカス、1列、ソーヴィニヨン・ブラン、1列、シャルドネ、10本で、今日の作業を終わりとした。3時間。ソーヴィニヨン・ブランは台木が太くて新梢も太くしかも巻きひげがそれほど旺盛には働いていない状況なので、誘引は急がなくてもよいかと思った。明日はシャルドネをできる限り進めよう。

ごく普通のはずの8時間労働であったが、260本の芽欠きと誘引で、立ってうずくまってを300ほども繰り返すので、なかなか骨の折れる一日であった。そうそう、土が硬くて、支柱を挿し直すにも力尽くでの作業で、これも意外ときついのであった。雨降りの後に一挙に挿し直すのが賢明かも知れない。

夜になってしまったが、最後にバラの大苗、4鉢に水をタップリやっておく。

*****

2016年7月26日 火曜日 曇り

朝、家庭菜園のムラサキ菜豆、初収穫、少量。ニンジン・黒田5寸の花実に小さなイモムシが多数取り付いているのに気づいた。タネを食べられる訳にはいかない。マニュアルで除去。

午前中、シャルドネの脇芽欠きと誘引。午後1時まで、5時間半で4列、190本を仕上げた。

由々しき事態: スズメガのイモムシの食害、16株、うち12株でイモムシ(大きい!)を捕殺。食害の酷いものは生長点を神取られているのはもちろん、葉っぱを一枚も残さず失っているものもあった。1年目の幼苗がこの時期に葉っぱを失うのは痛手である。今期絶望、の言葉も脳裏に浮かぶ。ブドウ圃場全体を見てまわりスズメガの食害をチェックした。驚くのは、昨日の夕方最後に誘引した10本のシャルドネのうち一株が丸裸にされていることである。ここでも大きな幼虫を見つけて捕殺。昨日の誘引中にこの状態であれば気づかないはずがない。昨日の午後7時には無傷で、今日の午前10時、すなわち15時間後には無惨な丸裸のブドウ苗と、まるまると膨らんだスズメガイモムシとに変じてしまったのである。土曜日に愛媛AIを散布していたときに当然気づくべきだった、私の目は節穴だったのだろうか、と訝ってみたが、昨日の夕方に気づかないで、今日の朝には丸坊主にされていることを鑑みると、スズメガの子の食欲と成長ぶりは私の想像を絶する速さなのかも知れない。そんなことがありえるのだろうか。

ちなみに、昨日のような病気でしなびた幼虫は捕殺した12匹のうちには1匹も存在せず、すべて元気で多量の緑の擂り身を保持していた。寄生バチなどに多くの期待はできない。

また、多くのブドウ苗にはクモが常駐しているのだが、巨大なスズメガイモムシに対しては無力のようだ。いわんやテントウムシをや。

スズメガの活発なこの時期は毎日圃場を監視しなければ被害拡大しそうだ。しかし、今日、Hさんから連絡が入り、ピノノワールの輸入苗が到着したので、明日は検疫所分所に出かけなければならない。心配だが、2,3日は圃場を空けることになる。今日の最終チェックは入念に行いたい。

*****

午後1時、クルマの温度計で27度。陽射し強烈で暑い。

誘引用のテープナーのテープと針をオーダー。

*****

午後、芽欠きと誘引。バッカス、2列、混成1列(28株)。スズメガイモムシ食害1(混成列のシャルドネ)、捕殺1、捕殺率100%。当惑することに、芽欠きと誘引をほぼ終えて次へ移ろうかという時、スズメガイモムシの中ぐらいの大きさのものを見つけたのである。緑色の保護色で見つけにくい。私の目が節穴、と言えないこともない。が、葉っぱの食害がそれほどでもなくて気にとまらず、誘引に集中しているとイモムシを見逃す可能性もあることを知った。幼虫がいるかもしれないという先入観を持って観察しないと見逃しやすいのだ。

昨日の記載では、スズメガの食害4株、幼虫3匹を捕殺。
今日の午前中に、食害16、12匹を捕殺。
今日の午後は、食害1、1匹を捕殺。
昨日からの総計は、食害21、16匹を捕殺。捕殺率は16/21だから、76%となる。
被害状況に関しては、まとまった資料を得ていないが、生長点切断を含め、丸坊主丸裸にされた株も多く、事態は深刻である。

*****

カボチャの若取り収穫、ホッコリ姫2個、カンリー2号、2個。カボチャは不調で、立ち枯れが徐々に広がりつつある。立ち枯れの1症状か、茎が萎縮して枯れてきているものも数カ所で見つかる。また、ツル割れも1カ所で見られた。

*****

補注 自宅に帰ってから図鑑で調べてみると、当園にやってきているスズメガイモムシは、その特徴から推すと、コスズメの幼虫の緑色ヴァージョンのようだ。

*****

********************

RELATED POST