agriculture

なぜ同様に火山灰から出発しながら黒ぼく土という特徴のある土ができるのか?

2019年12月28日 土曜日 雪

大政正隆 土の科学 NHKブックス 1977年

なぜ、同じ火山灰を母材としてポドゾルや褐色森林土などいろいろな土ができるのか、なぜ、同様に火山灰から出発しながら黒ぼく土という特徴のある土ができるのか、という本来なら当然とられねばならぬ詰めがなされていない。(大政、同書、p216-217)

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補註: https://quercus-mikasa.com/archives/10339 の補註###を以下に再掲します: ウクライナ〜ロシア、あるいは北米のプレーリー、南米のパンパスなど、チェルノーゼム(黒い土)の豊かさを、たとえば関東平野の「黒ぼく土」と比較して考えてみて下さい。同じように黒く見える土でも、元来の豊かさは大きく隔たっているのです。(日本列島の「黒ぼく土」が、そのまま農耕するなら、貧しく痩せているのです)。 私見による仮説ですが、日本列島の三〇〇〇年来の米作による積み重ねによって創られた豊かさと、チェルノーゼムの天与の豊かさと、その対比が両民族の差異に反映されているのではないかと思ったりしています。一方、前者の「積み重ね」は、もともとの豊かさではないので、比較的短期間たとえばせいぜい1〜2世代ほどの期間のネグレクトで脆くも失われてしまう弱さを持っていることを忘れてはなりません。

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ジャガイモの芽生え

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