agriculture

人類の活動は地表わずか数十センチの土壌にことごとく依存してきた。

2020年1月1日 水曜日・未明

富山和子 水の文化史 文藝春秋 1980年

・・土壌のやせた土地はひとたび異常気象に見舞われた場合、旱魃にも豪雨にももろい。(富山、同書、p165)

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誰が守り手か ・・いったい自然保護の、どこに問題があったのか。明らかなことは、ふまえねばならぬ二つの視点が欠けていたことにあった。一は、「土壌」という資源への認識であり、もう一つはその土壌を誰が守るのか、という視点である。この「誰が」という視点こそ、自然保護が語られる際常に欠落させてきた現代のふしぎ、いや都市優位社会の病理であった。 ・・自然を守るとは、・・そこに人が住み、山での生産活動を通しての共同体が維持されてこそ可能である。そして右の二つの視点とは、社会科学からの視点である。その社会科学の目が忘れられていたのである。(富山、同書、p179)

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