2022年1月1日 土曜日 雪(朝は、かなり激しく降っていた)
君塚直隆 物語イギリスの歴史(上)古大ブリテン島からエリザベス1世まで 中公新書2318 2015年
ボズワースの戦いーーーヨーク王朝滅亡


ヨーク朝の王権が動揺をきたしている隙に、フランス北西部のブルターニュに長年逃れ、リチャード3世が王位に即く直前にエドワード4世の長女エリザベスと秘かに婚約も整えていた、リッチモンド伯爵ヘンリ・テューダーが立ち上がった。・・リッチモンド伯爵は、ヘンリ6世の異父弟エドマンドとランカスター公爵ジョン(エドワード3世の三男)の曽孫(サマセット公爵の娘)との間に生まれた、ランカスター家の分家筋の家柄であった。ランカスター王朝の再興を狙っていた彼は、フランス各地を転々としながらついに機会を捉えたのである。 1485年8月、ウェールズ南西部のミルフォード・ヘブン近くにリッチモンド軍が上陸したとの知らせが届くと、リチャード3世は諸侯に援軍を要請した。決戦の舞台はイングランド中央部(レスターシャー)のボズワースとなった。
・・・(中略)・・・


英仏百年戦争がボルドー陥落(1453年)で終わりを告げ、そのわずか二年後にリチャード3世の父ヨーク公爵リチャードの野望に端を発して始まった「バラ戦争」も、三〇年の歳月を経てここに終結した。(君塚、同書、p177)
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補註: 確か、2020年12月頃のこのウェブページでも記載した。レスター市の駐車場の地面から発掘されたリチャード3世の遺骨などもその時に学んだ。
これから先の(老い先短い)人生で、ボズワースの古戦場やレスター聖堂や修道院跡を訪れる機会は無いかもしれないが、この冬シーズンで、幾つかの歴史書や、シェイクスピアの史劇や悲劇なども少し読んでみるつもりなので、今回は若干の復習を行ってみた。
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