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黒ダイズの栽培 新特産シリーズ

2017年10月19日 木曜日 晴れ

松山・山下・矢ヶ崎・佐藤 黒ダイズ 機能性と品種選びから加工販売まで 農文協 新特産シリーズ 2003年

・・根粒菌は、開花期を過ぎたころから活性が低下するといわれ、夏場の乾燥や排水不良による湿害が発生すると活性は急激に損なわれる。このため、高性能機械(補註 マニュアスプレッダーなど)を用いて効率的に完熟堆肥などの有機物投入を続けることが、土が膨軟で保水性や排水性にも優れ、根や根粒菌の活動を長期間阻害しにくい圃場をつくることにつながり、生育期間が非常に長い「丹波黒系」栽培には特に効果が高いと考えられる。(松山ら、同書、p59)

10a当たり2,000株程度:
生育量が大きくなる「丹波黒系」ではきわめて疎植となる。移植栽培では種子を10a当たり3キロ程度準備し、120〜150センチのうねをつくって、株間45センチ程度で植えていく。(松山ら、同書、p61)

倒伏防止対策の必要性
・・産地では中耕・培土を終えて開花を目前にしたころにうね肩に何本もの杭を打ち、ひもや針金を張って黒ダイズの樹を両脇から支えるようにして倒伏防止対策を実施している(補註 ほかに、摘心技術と土寄せ技術が行われる)。(松山ら、同書、p66)

ひもや針金で誘引
 中耕・培土を終えて開花を目前にしたころにうね頭に杭を打ち込み、うね肩には3〜5メートル間隔で割竹や支柱を立て、これらにひもや針金を巻き付けながら株元から40〜50センチ程度の高さでうねに沿って強く張り、植物体をうねの両脇から支えるように挟み込む。(松山ら、同書、p81)

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北海道の黒ダイズ
 昭和初期に優良品種になった「中生光黒」「晩生光黒」と、昭和の終わりと平成にはいって育成された「トカチクロ」「いわいくろ」の四品種が栽培されている。(同書、p131)

北海道では黒ダイズをエダマメとして栽培している経営はほとんど見られない。黒ダイズのエダマメは本来大変おいしいが、一般にはあまり知られていないのが実情である。(同書、p151)

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