politics & economy

「税は政府の歳出の唯一の財源であるべきだ」という考え方は間違いだ。

2019年8月14日 水曜日 曇り


MMTは、・・税とは政府の歳出の唯一の財源(であるべき)だという、誰もが陥っている考え方がそもそも間違いだという本質規定をしているのです。ケルトン教授は、財政赤字をそんなに気にする必要はないということを説明するために、次のように言いました。「政府の債務残高(例の1200兆円云々)は、過去に政府が財政支出を税金で取り戻さなかったものの履歴でしかなく、それは民間の貯蓄になっている」これは、裏を返せば、まさに税の機能が政府の歳出のためにあるのではなく、別のところにあることを示唆していることになります。それは、ビルトインスタビライザー(経済の安定化装置)、所得の再分配機能、現金紙幣による納税を認めることで市場取引の信用に寄与する、の三つです。(小浜、ことばの闘い、 MMTの服用を拒否する〇〇病患者を診断する(その1)2019年08月09日https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/5e55dccd53e80b1ffd733b2d407832e9 より引用)

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補註 190919 同じく小浜さんのサイトより<以下引用>

税の機能は、歳出を賄う点にあるのではありません
それは、国民経済を安定化(インフレ、デフレのコントロール)させること、所得の再分配によって極端な格差をなくすこと、自国通貨納税によって一国の経済活動に信用をもたらすこと、公共性を害する経済活動を処罰することの四つです。

https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/4568ca917713ed3bd9602aed5d631154

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もし誰もが勤労の対価を受け取り、それによって社会に参加しているという実感を抱けるなら、それが結果的に一人一人の誇りを維持する一番の早道と言えるのではないでしょうか。

昔の偉い思想家も、次のように述べています。
《各人が自分の欲求を満たすという主観的な動機にもとづいておこなった労働の投与が、全体としては、たがいに他人の欲求をも満たす相互依存の生産機構を作り出す。これは、「共同の財産」である。もしそういう共同の財産のネットワークが市民社会にきちんと整っているなら、それによって、だれもが自分の労働を通じて社会から一人前であるとして承認される。それは、慈善や憐憫に頼るような奴隷的なあり方とはちがった、人間的な自立と自由とを実感できる道である。》(ヘーゲル『法哲学講義』――ただし一部筆者改訂)
《人生の要訣はただ働くにあり》(福沢諭吉『民間経済録』

https://blog.goo.ne.jp/kohamaitsuo/e/4568ca917713ed3bd9602aed5d631154

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