2021年1月2日 土曜日 晴れ
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ヤロスラフ・ハシェク 『法の枠内における穏健なる進歩の党の政治的・社会的歴史』栗栖継訳(邦題: プラハ冗談党レポート)トランスビュー発行 2012年 (原著は、1911〜1912年頃に書かれた)
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ドアには蠅の糞で汚れたヤン・フスの肖像画がかかっていた。この聖人の目はテーブルの上のコーヒー・ポットを、悲しそうに見ていた。(ハシェク、同書、p143)
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・・ザーホシュ博士はヤン・フス以来のわが国(=ボヘミア王国)の歴史的伝統である焼身を、まともな人間のやるべきとととして復活させたからなのであります。ジョルダーノ・ブルーノ、ヤン・フス、イェロニーム・プラシュスキー、一連の宗教改革家、自由思想家、魔女をして燃えさかる薪の山に息を吹きかけさせた知性の炎なのですからね。自分の信念ゆえに生きながら身を焼かれる時、明るい気持ちでいたかどうかはともかく、このひとたちは土葬は非衛生的であり健康に悪いことを、身をもって明らかにしたのであります。・・・(中略)・・・幾多の研究を重ねた後、現代人には死後焼かれるだけで十分であるという意味で、この中世のやり方を変革することに成功したのであります。 もちろん、ザーホシュ博士にはカトリック教会が一丸となって反対しております。というのも、人間を生きたまま焼くという古い習慣を捨てることができないでいるからなのであります。(ハシェク、同訳書、p295-296)
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