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お米も野菜も、直接お客さんに売ることがだいじ。顔がみえる関係でいたいんだ。

2021年12月5日 日曜日 昨夜からの雪が厚く積もった。

農文協編 農家になろう3 イネとともに 水田農家・佐藤次幸 写真・倉持正美 2012年

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サトちゃんは「たまげた!」を連発します。・・好奇心が旺盛なのでしょう。いろいろなことに「たまげて」いるようです。そのたまげたことをすぐ自分の生活の中に応用しています。(カメラマンが見た水田農家、倉持、同書、p36)

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小さく考える

「1000平方メートルを1反(10アール)としてみない。1メートル四方が1000個あると考える。小さく分割して考えれば、ロスが少なくなる。」 小さなところにたくさんのいろいろなくふうをし、平面だけでなく立体的にも活用することで、むだなく作物を育てることができる。それがサトちゃん流の農業だ。(同書、p6)

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農業はキャッチボールなんだ。自然とのキャッチボール、作物とのキャッチボール、ひとりよがりでやってはうまくいかないし、自然まかせでは流されてしまう。相手のボールを受けて、自分なりのボールを投げ返す。そこから生まれてくるんだ。」(同書、p7)

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なぜ、いろいろな野菜を育てるのかといえば、それが自給の原点だからだ。まず自分の食べたいものをつくる。そして、多く穫れた分で収入をえる。・・「売るためにつくるんじゃない、生きるために、人生を楽しむためにつくる。自分がおいしく食べられて、楽しくなるような野菜を育てたいんだ。」(同書、p18)

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顔のみえる生産者

「お米も野菜も、直接お客さんに売ることがだいじ。顔がみえる関係でいたいんだ。」(同書、p20)

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補註: サトちゃんは、私にとってもすでにお馴染み、「現代農業」誌の顔といってもよい存在、見上げる星のような農家さんである。私も、トラクターの技術その他、現代農業誌を通じてさまざま「サトちゃん」さんから習ってきた。

補註: この「農家になろう」シリーズは中高生から上の大人のための写真絵本といったシリーズだ。何より、サトちゃんとご家族の笑顔の写真が素敵だ。そしてさらに、愛犬のケンもよく笑って侍っている、幸せに楽しく生きている犬なのだ。

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サトちゃんの農業の基本は、まず家族のための食べものをつくる自給のための「農」だ。そして、それを越えて収穫できた作物を売って現金をえる「業」がある。「農」あって「業」がある。それが農家(百姓)の姿だと、サトちゃんは考えている。(同書、p3)

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