catastrophe

「平和」が「戦争」に負ける訳

2022年12月31日 土曜日 曇り時々明るい陽差し

渡部昇一 東條英機 歴史の証言 東京裁判宣誓供述書を読み解く 祥伝社黄金文庫519 平成22年; 同、単行本 平成18年(私の持っているのは初版第1刷)

東條由布子編・渡部昇一解説 大東亜戦争の真実 東條英機宣誓供述書 ワック 2005年(1948年に洋洋社から出版された『東條英機宣誓供述書』を定本とし改題したもの。難解と思われる漢字などの表記については平仮名にしたとのこと。)

林千勝 日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿そしてフーバーはーーー WAC 2019年

林千勝 日米開戦 陸軍の勝算ーーー「秋丸機関」の最終報告書 祥伝社新書429 2015年

**

「平和」が「戦争」に負ける訳

 「戦争」を企む側は日本に手を回してました。「戦争」の側は”昭和の藤原の乱”を上手く使いこなしました。「戦争」の側の長期展望、情報力と駒の使い方、人の潜り込ませ方には凄まじいものがあります。圧倒的な資金力がその背景にあります。近衛は「戦争」の側を利用したつもりでしたが、実は利用されたのであり、最終的に身の破滅を招いたのです。この図式を「平和」を維持しようとする側は気が付いていません。「平和」の側は、「戦争」の側と違って、日本の歴史の本質や深奥の内情についても知りませんでした。フーバーも日本理解を欠いていました。このような所に決定的な力の差が現れています。

 もし、「平和の天使」フーバーの日本への造詣が深く、日本の立ち位置と情勢を正確に把握していたら、きっと適切な時期に日本に乗り込んで、確固たるアメリカ国民の反戦・非戦の世論を伝え、日本のその後の動きに大きな影響を与えたことでしょう。(林、「日米戦争を策謀したのは誰だ!」p386)

 ・・今も戦争の危険と恐怖は絶えません。「平和」の側が「戦争」の側に勝つのは生やさしいことではありません。「平和」の側が「戦争」の側以上にしたたかで周到でなければ「平和」は「戦争」に勝てないのです。平和を維持できないのです。これがシンプルですが冷然たる教訓です。(同上、p387)

**

*****

*********************************

*****

*********************************

RELATED POST