2025年2月22日 土曜日 晴れ
ミヒャエル・パルマー著 原田輝一訳 偽装された原爆投下 広島・長崎原爆の物理学的・医学的エビデンスへの再検討 福村出版 2023年10月1日 初版第1刷発行
戦時中のマンハッタン計画そのものが、諜報部と一心同体で活動していた組織でしたから、マンハッタン・エンジニアズ(研究者たち)も、当然ながらその諜報部の影響下で行動していました。つまり日本の研究者たちもアメリカの研究者たちも、戦中戦後を通じて、強力な諜報部による検閲のもとでプロパガンダに協力するパペット(あやつり人形)として利用されました。それはロスアラモスの科学部門を任されたオッペンハイマーについても、そしてオッペンハイマーをロスアラモスの研究主任に抜擢したグローブスについても同じです。この二人には、開発が終戦までに間に合わなかった場合、いかなる方略に出るかまで、諜報部から細かく指示されていたことでしょう。(原田、同書解説、p496)
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