culture & history

不義に当たれば、則ち子、以て父に争わざるべからず

加地伸行 孝教<全訳註> 講談社学術新書 2007年

故に不義に当たれば、則ち子、以て父に争わざるべからず。臣は以て君に争わざるべからず。(孝教・諫争の章・第十五 加地、同書、p92)

注:「諫争」について。この場合の「争」は「諫(いさめる)」と同じく相手のよろしくないところに対して忠告すること。(加地、同書、p94)

儒教において、「孝教」が諫言の重要さの理論的根拠となっている。(加地、同書、序 p5より)

「葉隠」は言う。武士は・・・日ごろ、最も大切にするのは、諫言(かんげん)であった。・・・「人に意見をして疵を直すといふは大切のこと、大慈悲、ご奉公の第一にて候」等々。この諫言こそ、「孝教」の重要な主張の一つであった。葉隠武士は良く理解していた。(加地、同書、序 p5より)

*****

**********

RELATED POST