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ベト病治療薬 ホセチル(アリエッティ)

2016年9月4日 日曜日

補注 ホセチルについて: Web情報を調べてみた: ブドウベと病には800倍、3回まで。浸透移行性。
商品名 アリエッティ水和剤
注 アリエッティC というのはキャプタンとの合剤
注 日産プルーデンス水和剤 というのはイプロジオンとの合剤(芝草用)

補注 無機銅との近接投与について: 要注意
 「無機銅を含む農薬との混用および近接散布はさけてください。近接散布する場合は次の散布間隔を厳守してください。
ぶどう:アリエッティ水和剤→(7日間以上)→無機銅を含む農薬  無機銅を含む農薬→(14日間以上)→アリエッティ水和剤」とのこと。 http://www.greenjapan.co.jp/arieti_s.htm より。
 従って、たとえば、私の圃場では2016年8月24日(水)に北のカラム、8月29日(月)に南のカラムにZボルドーを散布しているので、14日間以上というと、9月7日(北側)ないし9月12日(南側)以降でないとアリエッティは使えないということになる。現実問題としては、ボルドー液による予防に失敗した場合に急遽、ホセチルによる治療、という形には踏み込めないことがわかる。どうしても、銅剤との近接散布をいとわない治療薬を用いた後、それでも効かない、ないしは何らかの理由でもうひとつ治療剤をつかっておきたいという事態に際して、銅剤と14日間以上の間隔をあけた上で、ホセチル投与、という手順になりそうである。(補注、終わり)

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<以下引用> http://www.greenjapan.co.jp/arieti_s.htm
特長 ■種類名:ホセチル水和剤
■有効成分:ホセチル・・・80.0%
■登録番号:第17570号
■毒性:普通物
■有効年限:3年
■包装:500g×20袋
べと病菌、疫病菌やAlternaria属菌などに高い効果を示します。
浸透移行性にすぐれ、植物体中を上方へも下方へも移行します。
病原菌に対する直接作用とともに植物自体が持つ自己防衛機能を高め、病原菌の侵入を防ぎます。
植物の生育の盛んな時期に使用すると、高い効果を発揮します。
予防効果にすぐれ、散布後に伸長した新梢での発病を抑制します。
しゅんぎく、ほうれんそう、わけぎ(ねぎに含まれる)に登録されている数少ない殺菌剤です。
耐性菌出現の可能性はほとんどありません。

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(ホセチル)http://www.mbc-g.co.jp/green/products/69k.shtml
● 散布後速やかに主として茎葉部から吸収され、短時間のうちに根から葉先まで芝全体にゆきわたります。
● 病原菌に対し、直接作用と間接作用の両面を併せもっていますが、とくに間接作用による働きを大きく有しています。

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卵菌目によって発生す る病害(べと病、疫病、根腐病など) に対して治療効果(発生後に散布して も効果が得られる)を示します。
https://shop.takii.co.jp/tsk/bn/pdf/20110134.pdf

ホセチルアルミニウムの防除効果は 病原菌に対する殺菌作用よりも、代謝物である亜リン酸が植物に病気の抵抗 性のもとになるファイトアレキシンの 生成を誘導し、その結果、作物が病害にかかりにくくなるとされています。亜リン酸の抗菌剤としての活性は低く、寒天培地上において疫病菌を殺菌するのに375以上の濃度が必要で、殺菌活性としてはかなり低いことになります。また、根腐病菌である Pythium 属菌には遊走子の形成数や遊泳運動は阻害されても、胞子発芽はほとんど抑制されません。亜リン酸による病害防除効果は、病原菌を直接殺菌する作用よりも作物に対する生理的作用が病害防除 に影響していると考えられます。
https://shop.takii.co.jp/tsk/bn/pdf/20110134.pdf

亜リン酸は植物体に吸収されて体内を移動する特徴があり、葉に散布することによって根の病害に対しても防除効果を示し、樹幹潅注、土壌処理、葉面散布などいずれの処理法でも防除効果が得られます。(同上より引用)

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