2020年1月20日 月曜日 降りしきる雪
日本植物病理学会編著 植物たちの戦争 病原体との5億年サバイバルレース 講談社ブルーバックス 2019年
補註： この本（植物たちの戦争）の図1-1（同書、p29）が全生物の系統樹であった。
このうち、上から
細菌
卵菌
ネコブカビ
真菌
の四つが太字になっている。
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・・真核生物は、かつての五界説では「動物」「植物」「真菌」「原生動物」の4つのグループで構成されることになっていました。・・しかし、DNA配列に基づいた分子系統樹解析では、「その他」的な扱いであった原生生物の中に、実はきわめて多様な生物群が存在することが明らかとなり、その中には動物や植物などと同じグループに属する、つまりそれらの祖先と考えられる、原生動物が含まれていることが判明しました。たとえば新しい分類体系では、動物は真菌とともに「オピストコンタ」というグループに属しており、この中には単細胞生物である襟鞭毛虫（五界説では原生生物）も含まれています。つまり我々の祖先は、襟鞭毛虫のような単細胞生物だったということが推定されます。・・・（中略）・・・真核生物全体を考えると、実はそのほとんどの系統が微生物ということになり、巨大化した一部の生物群に注目して作られた五界説では、真核生物の全体像をうまく説明できない状況になっています。（日本植物病理学会、同書、p29-30）
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