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この世界は一体何だったんだろう、俺という存在は何だったんだろう。

2022年2月9日 水曜日 曇り(陽射しあり)

https://nikko.city/morimizu/ishi014.html 鐸木さんの「森水学園」のサイト「そして私も石になった」より<以下引用>

・・そして、恐ろしい感染症に備えるために、国家規模で抗ウイルス薬を備蓄し、ワクチンの開発研究を進めるべきだという「常識」を作り上げる。恐怖とセットになった「誘惑」だ。
 実際、今はここまで「準備」が完了している。
 おそらく数年以内に、新たなインフルエンザウイルスが登場するだろう。そして世界中が浮き足立つ>

・・・(中略)・・・

・・これもまだリハーサルだよ。その新型インフルエンザは騒がれるが、大きな被害は出さない。ただし、そのときに各国政府がどう動くのか動かないのか。新薬がどのように受け入れられ、どの程度の利益を生み出すのか、といったことを、Gはしっかり観察するはずだ。 https://nikko.city/morimizu/ishi014.html <鐸木さんの「森水学園」のサイトより「そして私も石になった」より、引用終わり>

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https://nikko.city/morimizu/ishi013.html より<以下引用>

石油がなくなればこの文明は終わってしまう。原子力だのソーラー発電だの水素エネルギーだのというものはすべて迂回エネルギーであって、石油がなければ設備が作れないし維持もできないから使えない。
 石油はまだ豊富にあるが、今のペースで使い続けたら数百年で完全枯渇する。数百年なんていうのは、Gにとっては一瞬のような時間だ。
 レアメタルの枯渇はもっと早い。ジェット燃料があってもジェットエンジンを作る合金がなければジェット機は飛ばせない。・・
 選ばれた少数の人間が、残った資源ときれいな環境を使って快適な文明社会を維持する。それがGの望みだ。https://nikko.city/morimizu/ishi013.html より引用終わり。

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身体に悪いものを与えられても、権威ある者や組織が「これは安全が証明されている」といえば、他に「いや、危険かもしれない」と警告する者がいても、その意見は無視してしまう。https://nikko.city/morimizu/ishi012.html

「武器」は必ずしも兵器という意味ではない。言論や情報発信というのも強力な武器だ。
 抵抗しようとする者が、それは違う、おかしい、瞞されるな、と意見や情報を発信しようとしても、メディアを有効に使えなければ無力だ。有力なメディアに、反対意見を排除するように命じることができれば、簡単に情報統制ができる。これは武器を奪うことと同じだね。https://nikko.city/morimizu/ishi012.html

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農耕の技術を手に入れると、必要以上に土地本来の力を収奪してしまい、再生産ができなくなる。古代文明の発祥地はみな砂漠になっているだろう? 土地から収奪しすぎて、土地が痩せ、塩化したからだよ。

https://nikko.city/morimizu/ishi011.html

自分たちとは違うグループの人間に対する恐怖、不満、不安、鬱憤、差別意識、あるいは権力への服従や同調圧力を蓄積させる。これが「準備」だね。
 準備が整ったところでスイッチを入れる。準備にもスイッチ点火にも、教育とメディアが重要な役割を果たす。

https://nikko.city/morimizu/ishi011.html

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補註: 鐸木さんのフィクションに興味津々。人々は楽しみながら、さまざまな視点から現実を見つめ考えることができる。これも文学や歴史から学ぶことの楽しみと意義。

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しかし、2022年となった現在、あまりにも内容が今の世界状況と一致していて、読み返すと、目眩がするほどの衝撃を覚えます。https://nikko.city/morimizu/ishi001.html

「まあね。この世界での命ももう終わるからね。この世界は一体何だったんだろう、俺という存在は何だったんだろう。人間、誰でもそういう問いかけをするだろ。死ぬ前には特にそうなるんじゃないのかね」https://nikko.city/morimizu/ishi001.html

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