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氷河期:ヨーロッパのアルプス地方のモレーン(氷河が運んだ礫)がよく残っている谷の名をとって、古い方から順に、ギュンツ・ミンデル・リス・ヴュルム氷期と呼ぶこともある。

2024年1月23日 火曜日 雪のち晴れ

 湊正雄監修 目でみる日本列島のおいたち 築地書館 1970年代刊

 ・・氷河時代は第一(ギュンツ)氷期をふくめて4回の大きな氷期と、それらのあいだのやや温暖な間氷期とにわけれれています。ヨーロッパのアルプス地方のモレーン(氷河が運んだ礫)がよくのこっている谷の名をとって、古い方から順に、ギュンツ・ミンデル・リス・ヴュルム氷期とよぶこともあります。

 第一間氷期から第三(リス)氷期末までを更新世中期とよんでいます。

 氷河時代の特徴のひとつは、氷期と間氷期のくりかえしによって、海面が変動することです。氷期には地表に氷河がひろがるので海面がさがり、間氷期には氷がとけて海面が上がるわけです。またもうひとつの特徴は、そのような海面の変動に応じて段丘ができることです。これは平らな地形(段丘面)と、それをけずった崖(段丘崖)とからできている地形です。海面があがるとき、海はその堆積物によって地表のへこみをうめたて、平らな地表面をつくるし、海面がさがるときには、河川は谷を伸ばし、地表を深くけずります。

 日本では、この時代の海面変動でできたと考えられる、高さ20〜40mの段丘が各地に連続してみられます。神奈川県横浜市鶴見区下末吉町の台地「下末吉段丘」はその代表的なものです。・・・以下略・・・(同書、28-1 第四紀・更新世中期の古地理:80万年前から15万年前まで)

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