culture & history

地名は苗字発祥の母体である

丹羽基二 姓氏・家系・家紋の調べ方 新人物往来社 2001年

ふつう、同じ苗字の人は出身地にはおりません。たまにわずかにいることもありますが、きわめてまれです。これは他郷に行ったときはじめて故郷の地名を名乗るからです。同じ村で同じ苗字では混乱が起こり、区別もつかなくなるので、そのときは、別の苗字にしているばあいが多いのです。(同書、p28-29)

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苗字vs名字、所領とのかかわりが問題:

苗字は所領とは関係がない。苗字は江戸時代以降、単なる家号として用いられた。
 苗(びょう)には血筋とか、モトとかの意があって、祖先の意味に解することができる。苗字とは「祖先を同じくする」シルシと解するといい。

名字は所領と同一の地名だ。名字は、中世、土地を所有していた豪族たちが、その地名を名字にしていた。一所懸命の土地を「名の地(みょうのち)」といい、その名の文字を名字(みょうじ)といった。(同書、p29-30)

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