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アワブキを食べるアオバセセリ

2016年10月14日 金曜日 晴れ(時々小雨)

奥山英治 虫と遊ぶ12か月 株式会社デコ発行 2013年

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林道のアワブキからアオバセセリの幼虫を持ち帰る
「うわ〜ぉ!」アオバセセリの幼虫だ! 図鑑でさんざん見てきた幼虫。一度見てみたかった幼虫だ。これがアワブキか! 大発見だ! この幼虫はまるでマンガに出てくるような形と模様をしている。・・数匹家に持ち帰って飼育をすることにした。・・・(中略)・・・ 枝を切っていると面白い形の別の幼虫を発見。これも、一度見たかった幼虫のひとつで顔がにやけた、同じアワブキの葉を食べるスミナガシの幼虫だ。これがあるから散歩はたまらない。(奥山、同書、p110-111)

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補注 アオバセセリは本州以南に分布。スミナガシも本州以南に分布。北海道では見られない。

補注 アワブキをウェブで調べてみると・・・ http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-awabuki.htm  泡吹 分類 アワブキ科アワブキ属 (落葉高木) 枝を燃やすと、切り口から泡を吹き出すので付けられた名。または白い花が、泡を吹いたように樹冠を覆うから、とも。原産・分布は本州、四国、九州、朝鮮。http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-awabuki.htm より引用。北海道ではアワブキも見られない。

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山間部の林道で縦は蝶の仲間を観察する
・・また現れるんじゃないかと思いながら、網を持って林道の真ん中で仁王立ちをする。こんなところがいやしいと思うが、実際にまた現れることがあるからやめられない。(奥山、同書、p118)

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昼間の樹液付近では、とにかくスズメバチに要注意だ。(奥山、同書、p136)

夜の樹液に来る定番はガやゴキブリ。・・驚いたのはスズメバチがたまにいること。真っ暗でも飛ぶことができるんだと気がついた。・・おそらく触角でにおいを確認しながらとんでくるのだと思うが、夜も行動しているとは驚きだ。(奥山、同書、p136) スズメバチは夜は目が見えず、飛ぶことができないとされている。夜に樹液にいるのは珍しい(奥山、同書、p142)

クワガタは朽ち木に、カブトムシは腐葉土に卵を産む(奥山、同書、p143)

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若い実が落ちていたらチョッキリがいるサイン
チョッキリ類は、枝を切って卵を産みつけたドングリを落とす。ゾウムシ類は、枝を切らずに、秋にドングリが自然に落ちるのにまかせる。(奥山、同書、p147)

(ドングリやクリの)拾った実に穴が空いていたり、家に持ち帰ってから穴が空いて幼虫が出てきた! なんてことがある。これらはシギゾウムシの仲間やチョッキリの仲間の仕業だ。・・夏に産卵シーンを見て、その卵を入手したり、秋になって実を拾ったりして、幼虫を育ててみると面白い。不思議なゾウムシやチョッキリに会える。(奥山、同書、p145)

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