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根拠のないブドウの徹底した芽欠き

2020年5月5日 火曜日 雨のち曇りのち晴れ

高橋国昭・安田雄治 新版・ブドウの作業便利帳 高品質多収と作業改善のポイント 農文協 2020年3月10日

根拠のないブドウの徹底した芽欠き:  ・・糖は他の新梢から自由に転流することが常識として技術に応用されるようになった。  ということで、葉が茂りすぎてLAIが4を越えた、樹勢が弱った、陰芽が伸び出したなどの理由がない限り、芽欠きはしないほうがよい。(高橋、同書、p22)

果実のつかない枝は「稼ぎ枝」:  新梢の長短にかかわらず、果実のつかない新梢は、果実のついた枝へ糖を送る。とくに短い新梢の糖は、ほとんどが他の枝の果房へ送られるので、果実の品質を高め収量をあげる大きな役割をしている。だから、果房のつかない枝は「カラ枝」ではなく、「稼ぎ枝」というべきである。(高橋、同書、p22)

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マグネシウム欠乏は早めの葉面散布で:  ・・このようなときには、・・硫酸マグネシウムの0.2%液を1週間間隔で5回は葉面散布する。あまり葉が老化してしまうと、なかなか効果が出ないので、症状を早く見つけて散布するのがコツである。(高橋、同書、p45)

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古い枝は分岐部からきれいに切る: ・・ブドウは芽のないところから陰芽がほとんど出ないので、芽のない枝はいずれ枯れてしまう。すると、そこから太い枝に枯れ込みがはいる。したがって、古枝を芽もつけずに残すのはまちがいということになる。古枝は分岐部できれいに切り、乾燥しないように木工ボンドなどを塗って保護するのがよい。(高橋、同書、p50)

太い枝の切り方:  切る枝が太いためなかなか癒合しないと考えられる場合は、1〜2芽つけて切る。そして、分岐部が太くならないように(ポリエチレンなどの)ひもでしばる。芽が出たら摘心を繰り返して古枝が太らないで枯れない程度に生かし、2〜3年たって枝に差がついた時点で切るとよい。(高橋、同書、p50)

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