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身世自ら知り還た自ら笑う 悠悠三十九年の非

2016年4月6日 水曜日 晴れ

一海知義 漢詩一日一首 平凡社 1976年 p10

省中  王安石

大梁春雪満城泥
一馬常瞻落日帰
身世自知還自笑
悠悠三十九年非

大梁(たいりょう)の春雪 満城の泥
一馬 常に落日を瞻(み)て帰る
身世 自ら知り 還(ま)た自ら笑う
悠悠 三十九年の非(ひ)

大梁は汴京(べんけい)の古名。戦国時代、魏の都であったときの呼び名。
「悠々」は、あてどもないさま。
しかし詩人王安石のこの自覚が、やがて政治家王安石を蹶起させる。(一海、同書、p11より抄)

汴京は北宋の都。河南省開封(かいほう)市

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補注 瞻る みる の活用は上一段活用 瞻る 瞻れば 瞻よ、など。ATOKの辞書登録では、瞻る を「一段動詞」で辞書登録すると活用形もワープロ変換してくれるようになった。日本語で文章を入力していくためには、この辺りの事情にも慣れていく必要がある。

ウィキペディアによると・・・https://ja.wikipedia.org/wiki/上一段活用
上一段活用(かみいちだんかつよう)とは、日本語の口語文法および文語文法における動詞の活用のひとつである。全部の活用語尾に五十音図のイ段の音が入り、それに「る、れ、ろ」が付くという形で変化する。
文語の上一段活用は「着(き)る」「似(に)る」「煮(に)る」「干(ひ)る」「嚏(ひ)る」「見(み)る」「廻(み)る」「射(い)る」「鋳(い)る」「沃(い)る」「居(ゐ)る」「率(ゐ)る」といった十数語とその複合動詞(「顧(かへり)みる」「率(ひき)ゐる」「用(もち)ゐる」等)しかないが、文語の上二段活用が口語で上一段活用に合流したため、口語の上一段活用は語数が多い。
なお学校文法では活用語尾をイ段音が入る部分からとするため、文語の上一段活用は「語幹がない」あるいは「語幹と語尾の区別がない」といった説明様式がなされ、活用表に語幹は()で書かれる。
言語学から言えば、上一段活用の動詞は語幹が母音で終わる母音語幹動詞である。そのため語幹は「る」の前のイ段母音までとされ、それ以後が語尾とされる。文語においては語幹母音が母音交替する上二段活用が汎用的であったのに対し、語幹母音が母音交替しない例外的な十数語の不規則動詞をまとめたものである。これらの語はすべて語幹が1音節であり、他の1音節で終わる下二段活用やラ行四段活用と同音になるのを避けるために語幹を安定化させたものと考えられる。口語においては二段活用の一段化が起こって、上二段活用は上一段活用になったものであり、この変化によって日本語の動詞の活用はより簡略化された。ら抜き言葉の候補のひとつ。
外国人を対象にした日本語教育においては下一段活用とともに「グループ2」と呼ばれる。

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