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プレートテクトニクス入門 なぜ動くのか?原理から学ぶ地球のからくり

2018年9月19日 水曜日 晴れ間のある曇り
木村学/大木勇人 プレートテクトニクス入門 なぜ動くのか?原理から学ぶ地球のからくり 講談社ブルーバックス 2013年

硬い・やわらかいは時間のスケールによって異なる:
 ・・短時間では硬い岩石も、きわめて長い時間のうちにはやわらかくふるまうことから、岩石の硬さは、時間のスケールの違いによって変わると言えるでしょう。
 やわらかいふるまいが現れるまでの時間の長さを緩和時間と言います。・・地球表層を覆うプレートの岩石がやわらかくふるまうまでの緩和時間は数十万年です。プレートの下には、これとは桁違いに短い、緩和時間が数百年の岩石層があります。つまり数百年の時間スケールで見ると、表層は硬く、その下はやわらかく流動的であるということです。
 硬いはずの個体の岩石が流動するーーという話を聞いたときに感じるもやもやは、岩石における「硬い・やわらかい」が、緩和時間で語られるべき現象であることを理解していなかったためと言えそうです。(木村/大木、同書、p72)
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