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水力発電は自然を破壊する

2016年6月1日 水曜日 雨

武田邦彦 エネルギーと原発のウソをすべて話そう 産経新聞出版 平成23(2011)年6月8日 第1刷発行

水力発電も太陽のエネルギーを利用している発電(武田、同書、p85):
 普通の人にとって川が「流れている」というのは当然なので、それがエネルギーだとは普段、意識しません。しかし、「川がいつも流れている」というエネルギーが腐敗を防いでいたのです。砂利が山から運ばれ、平野をつくったのも川のエネルギーでした。川のエネルギーというのは、上流の土砂を運び、汚れたものを流し、河畔に樹木を育て、魚や藻、それに微生物を育てていたのです。その川のエネルギーを電気に変えてしまったら、その分だけエネルギーが失われるのは当たり前で、そのために川は汚染されます。
 これを歴史的に見ると、日本で水力発電を進めた結果、水力発電が日本の全エネルギーの3%、電気エネルギーの8%を賄うようになったときに、環境破壊が顕著になりました。つまり、自然エネルギーは自然を利用するがゆえに、自然を破壊する。現実的には、ある一定の限界を超えると急激に自然破壊が顕在化すると言えます。(武田、同書、p87)

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