2016年8月23日 火曜日 雨
一海知義 漢詩一日一首 平凡社 1976年 王梵志 p356-358
綠豆兩三窠(緑の豆が二株か三株)
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“城外土饅頭,
餡草在城裡;
一人吃一個,
莫嫌沒滋味。”
原文はhttp://www2.ntin.edu.tw/faculty/hpchen/SofHLE/不怕吃土饅頭的人們.htm より引用。
王梵志 吾有十畝田
吾有十畝田 (原文はhttp://www.qhwhyj.cn/qhgs300b/5st/st(44).htmより引用)
吾有十畝田,種在南山坡。(南山の斜面でタネを蒔く)
青松四五樹,綠豆兩三窠。(緑の豆が二株か三株)
熱即池中浴,涼便岸上歌。
遨遊自取足,誰能柰我何。
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補注 今年の私の畑は、エダマメを育てているけれど、ポット苗はナメクジに総なめされたり、直播きタネを悉く虫に食われてしまったりなど失敗続きだった。気を取り直してポットに再度タネ蒔きして苗を作り直したが、大幅に遅れ、そうなるとイヌビエの大群に襲われて、今は漸く二株三株の収穫ができた程度。
王梵志の詩句に「綠豆兩三窠(緑の豆が二株か三株)」を目ざとく見つけて、「遨遊自取足」(気ままに暮らしてヒトリ満足、一海さんの訓読、同書、p358)の状況である。
ところが、今回のように台風が続いていくつも北海道までやってきて激しい雨続きでは、遨遊自取足の境地には留まりきれない。明渠が流されはしないか、水に浸かったブドウ苗が死んでしまわないか、スズメガの幼虫に葉を食い尽くされはすまいか、心配が尽きない。
実際、家庭菜園のスカシユリの大株の一列が並んで枯れて茶色になり辛い状況である。来年は今年のような見事な花盛りを見られないかもしれない。(2016年8月23日・補注)
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王梵志 ウィキペディアによると・・・<以下引用>
王梵志(おう ぼんし、生卒年不詳)は、中国・唐代、恐らくは8世紀後半の仏教詩人、詩僧である。黎陽(河南省浚県)の人とされる。
その伝歴は不明であるが、俗語を用いて仏理をまじえた平易な教訓詩を多数のこした、とされる。古くより、伝説的な要素が強く、仏理に達した人であると考えられていた。その詩は、仏教の因果応報や諸行無常の教理を、現実の生活に即して説いたものであり、その作者像として想定されるのは、街巷や山郷などを遊方してまわり、説教した遊化僧のそれである。
詩集は、9世紀までには日本に伝来しており、『日本国見在書目録』にも著録されているが、宋代には散佚していた。20世紀初に発見された敦煌文献中に、それが含まれていた。その内容は、寒山・拾得の詩と共通点を持つ。
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